舞い落ちた心のたどり着く先は

寒波が様々な影響を及ぼしている今日この頃、皆様がお過ごしの地域はいかがでしょうか。miranoです。

この紹介文を考えている現在、私の居住地は断水しかけそうです。作品紹介考えるの、捗るなぁ〜。(捗らない)

ということで、捗る頭脳を働かせ記憶を遡りつつ、出展作品の紹介をさせて頂きます。


①舞い落ちた花びら

-推し、現世で人間やってるねこちゃん


通称「ねこちゃんじゃん」うちわ。

SEVENTEENのウォヌくんをイメージ。

彼を推しはじめたきっかけは、彼自身が猫愛好家であり、また保護猫支援をおこなっているから。なので彼は私にとってアイドルというよりねこちゃんであるのだ。

いい意味でアイドルらしくなく自由で、けれど情熱的。気付いたら推していた彼は、私へ「舞い落ちた花びら」のようだった。


②舞い落ちる花びら

-推し、誘拐心触発ドル


通称「ばぶ・ゆうかい」うちわ。

SEVENTEENのホシくんをイメージ。

2019年開催日本ツアー「HARU」(オタク人生初ライブ)で彼のダンスをする姿を生で観て、彼の魅力に落ちた。舞台で舞い踊る彼は、さながら「舞い落ちる花びら」であったのだ。

「舞台の上で死にたい」という言葉を残すほどの憑依型アイドルである彼だが、しかし舞台から降りると途端にばぶになる。こちら側を「誘拐すんぞ」という気持ちにさせてくるレベルで。私は彼にばぶみを見せつけられる度、イマジナリーホシくんを紐でぐるぐる巻きにして、誰にも見つからない真っ暗な納屋に閉じ込めて南京錠で施錠しているのだ。ばぶは下界にでてったらあかんよ〜しまっちゃおうね〜〜^ ^である。


③You gotta Velvet Eyes

-推し、オタクは空気やと思てもろて…


通称「めんどくさいオタク」うちわ。来場者の方々に「めんどくさ…」という感想を頂けた作品。

私は推しに認識されたくないタイプのオタクだ。推しは推し達だけの世界で完結していてほしい、そしてその光景を垣間見させて貰いたい(強欲)。推し達の世界に他のものが入ると、それはもう私の好きな推しじゃなくなるんや〜……!(めんどくさ・強欲・潔癖オタク)

誰の呼びかけも もう 聞かないで
完璧を求めるほどに完璧になれない僕ら
なんか似ているね

♪Da-iCE Velvet Eyes


④Swimming Fool

-推し、生きてるだけでファンサ


通称「V LIVE」うちわ。KPOPアイドル好きなかたは絶対にピントくるであろう、NAVERが運営するライブ動画配信サービスアプリをモチーフにした作品。

仕事終わりなどに推し達の配信通知が入ってると、「ア〜〜〜…生きる!」という気持ちになる。まさに生きる希望。カラカラで乾き切った心に、ぴょこっと新芽が生えた、そんな感じ。

「推しが何かをした」という事実より、健康でいてくれること、それこそが私にとってのファンサであるのだ。

ときどき君を考えるのを止めようと思ったりする
思い出すと止まらなくなるから
けど思うほど簡単じゃなくて

♪SEVENTEEN Swimming Fool


⑤247

-推し、日溜まりであり月影さす夜である


通称「こわい」うちわ。搬入で愛が重すぎるオタク(作家)達に「エッこわい…」と口々に言われた作品。(なお本人はそんな感想を貰うと思っていなかったので心外であるもよう。)

明るい人のことを「太陽」と表現することがある。私にとって推しは、時間によって場所を変えながら心地よく包んでくれる日溜り、そして真っ暗な空間に美しさと優しさを添えてくれる月影さす夜、である。

太陽の日差しより柔らかい日溜りと、太陽が沈んだら行き先を照らしてくれる月影。

24時間7日間、日溜りと月影とに姿を変え、一緒にいてくれる音楽をプレゼントしてくれる推し達は、四捨五入したらそれはもう配偶者なのでは…(錯乱)(妄想)(高熱)という気持ち。

ちなみに韓国語では、「ひだまり」に値する言葉が存在しないそう。推しに「あなた達は日溜りだよ」と教えてあげたい。

僕はここにいるよ 
君だけを見てるよ
月影射す夜

光纏い 君想い 舞う

♪SEVENTEEN 247


感情というのは不思議なものだ。同じ出来事が起きても、昨日・今日・明日、いつ出会うかによって全く違う終着点になると思う。

舞い落ちた心のたどり着く先は、どこに行くのだろう。それを留めるひとつの方法として『制作』があり、そんな不安定で不確定な作業だからこそ、人は作品に魅せられるのではないだろうか。当たり前のことかもしれないが、今回久しぶりに制作者側として展覧会に携わったことで、より強く実感させられた。


また、最後になりましたが、

難しいご時世のなかご来場頂きました方

来られなくても気にかけてくださった方

年末年始にかけて会場をお貸し頂きましたきのねさん

規定外・愛が重すぎる作家さん方(オタク会しようね)

引退OLを誘ってくれたはまやさん、sumotanuさん(オタク会、しよう)

その他にもたくさんの方々、大変お世話になりました。

久しぶりに様々な方の人生に触れることができた気がして(引きこもりだからだよ)、会期中はとても心がぽっかぽかでした。また皆様の人生に触れられる日が来ることを願っています。ありがとうございました。


舞い落ちた心のたどり着く先へ。

祈りを込めまして。


mirano

規定外 愛が重すぎるうちわ展

2020/12/30-2021/01/06