作品解説~“大丈夫“~

ジャニオタ切り絵作家の真柄です(他で使うことのない自己紹介)。


規定外・愛の重すぎるうちわ展は6日をもちまして、無事会期を終えました。

ご覧いただいた皆様、開催にあたり色々と気にかけてくだった皆様、ありがとうございました。

以下、出展した作品うちわの解説をしたいと思います。

3枚の両面うちわは、ジャニーズの3人グループ「NEWS」をモチーフにしております。作品に取り入れた要素は、彼らのメンバーカラー、干支、最新曲の歌詞です。


まず動物の顔をあしらった面について。

こちらはコンサートのグッズとして売られているメンバーの顔うちわと、ヴェネチアンマスクをイメージしました。


3枚はそれぞれ、

小山慶一郎

 →メンバーカラー紫/ネズミ年

増田貴久

 →メンバーカラー黄色/トラ年

加藤シゲアキ

 →メンバーカラー緑/ウサギ年

を反映したデザインになっています。

会場では展示スペースの関係もあって、うちわを並べる位置に彼らの身長差が考慮されました。


ここで、規定外ポイント!


動物の顔と模様を切り抜いたキラキラのシートは、実際のコンサートではライトを反射して公演の妨げになってしまうため、応援うちわに使ってはいけないとされている素材です。

今回は思う存分使えて満足でした。


次にうちわを裏返しまして文字面について。

3枚並べると、"大丈夫"となります。

こちらはNEWSの最新曲「カナリヤ」の歌詞を引用しました。


「カナリヤ」という楽曲は、苦難に陥り立ち上がれなくなった自分を、飛び方を忘れたカナリヤにたとえ、しかしそれでも前に進んでいくという決意を歌っています(と、解釈しています)。


1番の最後に

「"大丈夫"と泣いている」、

曲の最後に

「"大丈夫"と歌っている」

という歌詞があり、傷を背負いながらも少しずつ明日へ進もうとする自分自身に言い聞かせているように感じます。


「大丈夫」という言葉を応援うちわとして使うのはあまり積極的な印象ではないかもしれませんが、どんな貴方でも受け止めるよ、私がついているよ、という気持ちを表現するのもありかなと思い、この3文字にしました。


背景はアクリル絵の具でメンバーカラーをグラデーションに塗り、文字はスチロールボードを切り抜いて黒の色画用紙の影に重ねています。


ここで、規定外ポイント(2)!


コンサート会場で1度に持って良いうちわは、胸の高さで1人1枚。

「大丈夫」にするには3人並んでうちわを持たなければなりません。

毎度毎度コンサートに1人で参戦する私は、1枚に1文字のうちわを作ったことがなかったので、これまたやりたいことができて満足でした。


ちなみに展示会場では、大丈夫の「夫」が「おっと」として写真撮影に一役買っていました。

以上、長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

今後もNEWSオタク活動と切り絵制作の両輪で走っていきたいと思います。

規定外 愛が重すぎるうちわ展

2020/12/30-2021/01/06